11月18日にGoogleが突如発表したAIエージェントファーストなIDE「Google Antigravity」を使ってみました。今までのAIコーディングツールとは一線を画す未来的な体験ができます。
現在はパブリックプレビュー段階で個人利用は無料です。
Google Antigravityの特徴
AI搭載の統合開発環境(IDE)で、「エージェントファースト」の考え方に基づいて設計されています。Gemini 3 ProなどのAIモデルを活用し、複雑なタスクを自律的に実行するAIエージェントを管理・実行するプラットフォームになっています。
Google Antigravityのダウンロードとインストール
公式サイトからダウンロードしましょう。
インストール作業はいたってシンプルなので省略します。途中Googleアカウントでログインする必要があります。
Antigravityの日本語化
AntigravityはVSCodeをフォークして作られてるので、UIを日本語化するにはVSCodeでおなじみのJapanese Language Pack for VS Codeを拡張機能から探して入れれば日本語になります。
また、AIの回答を日本語化したい場合はグローバル設定で「日本語で回答してください」と入れておくと良いでしょう。
https://x.com/tetumemo/status/1991542660327436551?s=20
日本語化の設定が完了するとこんな感じ。
さっそくプログラミングさせてみる~まずは計画づくりから
以前、VSCodeで似たようなことをやらせたことがあるので、同じ内容をトライしてみたいと思います。
同じプロンプトを打っておきます。画像を添付できるので、めちゃ雑なUIの絵を添付しておきます。左下を見ると「Planning」となってます。これで計画づくりから始めてくれるようです。
AIモデルはいろいろ選べますが、ここではデフォルトのGemini 3 Pro (High)を使うことにします。
というわけで実装計画ができました。こうやって最初にどんな方針で行くのかを説明してくれるのはありがたいですね。
確認していきましょう。
目標はいいですね。ユーザーレビューが必要な事項としてシンプルな線画スタイルで作ると書いてますが、そんなつもりじゃなかったので修正してもらいましょう。
AntigravityにPopupで説明が出てますが、この計画に対して任意の場所を選択してユーザーがコメントできるようになってます。つまり「この計画のここがダメだから、ここをこうして」みたいな指示ができるわけですね!これはわかりやすい。
コメントを入れるには行の右側の青いアイコンをクリックするか、
もしくは該当箇所を選んでコメントする形でもOKです。これも直観的でわかりやすいです。
ここでは無茶振りかもしれませんが、CG風の絵で表現するように依頼しておきます。
続いてプロジェクト構成。ここは多少プログラミングの知識がいるかもしれません。
ざっと確認しましたが、「スケッチのように見える天秤のスタイリング」は修正指示を出しましたが、それ以外は特に問題なさそうです。
続いて検証計画。なんと「ブラウザツール」を使って実際にゲームがロードされるかまで確認してくれるそうです。Codex IDE拡張とかGemini Code Assistではそんなことはしてくれなかったので親切ですね!
計画を修正
計画にコメントを入れたらProceedをクリック。
コメントに基づいて計画を修正してくれます。なんと「画像生成ツール」を使用して画像を作ってくれるそうです。(Nano Bananaですね!)
問題なさそうなので実装を進めてもらいます。
ファイルの作成が必要になった時にはユーザーに承認を求めてきますので、確認して問題なければAcceptします。
Agent Managerで状況確認
AntigravityにはAgent Managerというのがあります。これは作業中のAIエージェントの状況を確認・管理するためのものです。
一生懸命作ってますね。
エージェントが何かユーザーに確認・報告したいことが出てきたら、エージェントからメッセージが届きます!
メッセージを開いてみると、どうやら画像生成AIのレートリミットにかかってしまったようです。しょうがないのでここはProceed。
しばらく待っていると実装が完了したようです。ブラウザで動作検証したのかどうかは確認できませんでしたが、実装はできていると信じておきましょう。
一発で凄いのができた!
出来上がったゲームをブラウザ開いてみると、素晴らしい出来栄え。グラフィックもきれいで、重りをドラッグ&ドロップできます。ほぼ完璧です!素晴らしい。
1点気になったのが、重りを載せすぎて右側に天秤が傾いてしまうとその時点でリセットされてしまう点。ここは修正してもらいましょう。
早速直してくれました。
無事動きました!これで完成です。
それにしても完成度が高い。ビックリしました。
複数のエージェントを管理できる設計~人間がAI部下を持つ時代に
今回は軽量な開発だったので利用しませんでしたが、AntigravityのAgent Managerは複数エージェントや複数ワークスペースを束ねて管理できるように設計されてます。
「このエージェントにはあれをやらせて、次のエージェントにはあれをやらせて・・・」みたいなことが出来るわけです。
人間が複数のエージェントを(部下)を管理するマネージャのようになるわけですね。これはなかなか面白い未来的な体験です。
今回はコーディング目的でAntigravityを使いましたが、たぶんいろんな応用ができると思いますので、今後探っていきたいと思います。
(補足)いろいろ選べるAIモデル
実はAntigravityではAIモデルをいくつか選べます。Claudeも使えるので必要に応じて変えてみると良いかと思います。
ちなみに現在はGemini 3 Proについては「寛大なレートリミット」だそうです。どこでリミットに引っかかるかはわかりません。リミットは5時間でリセットされるそうです。






















