こんにちは!
1級FP技能士のアシまるくんです。

第1章『小学生と絵しりとりで盛り上がりてぇ』

ありがたいことに、私はボランティアで現役小学生と交流する機会があります。ある日そこで、とある児童から「絵しりとりやろうよ!」と声を掛けられたので、それに応じることにしました。

『リンゴ→ゴール→ルビー→ビル→ルーレット→鳥→...』と(*1)続き、私は困ってしまいました。"り"で始まるもので、絵が描けて、かつ、小学生にも伝わるものが思いつかない!なぜか私の頭の中は、"リービッヒ冷却器"と"リトマス試験紙"の2択しか思いつきませんでした。  
そこで別の対応が入ってしまったので、他のボランティアの方に引き継ぎましたが、しばらく経ってから、続いている絵しりとりを見てみると、"リス"やら"りゅう"やらとみんな頭が柔らかい。

この反省を活かして、絵で描けて、かつ、小学生にも分かるようなものを思いつく方法を考えることで、コミュニケーション力を向上させようと思います。 

(*1)私が後攻です。意図せず、る攻めをしてしまったあたり、昔、弟としりとりをやった名残が出てしまったことは反省してます。


第2章『ブログの達人くんとchatGPT』

という書き出しで、続きをAIに書いてもらうことはできないか?というのが今回の私の試みです。

年末に公開したこちらのブログ記事で、AIに面白いスピーチを作らせる"スピーチの達人くん"というアプリをGoogle Opalで作成したことをご紹介しました。


これを改良し、"ブログの達人くん"と題し、書き出しと各章タイトル、各章キーワードを与えれば、自分は面白そうな書き出しを考えるだけで面白いブログを作ってくれるようにならないか、という試みです。

ここで、完成したプロトタイプに

章タイトル:赤でスタート、黄でダッシュ、それで事故なのだ(*2)
章必須キーワード:ネギトロ軍艦

とし、先ほどの第1章を入れて、続きとなる第2章を作っていただきました。

また、比較のために、"ブログの達人くん"のアプリ設計図と同じプロンプトと、先ほどの第1章、同じように章タイトルと必須キーワードを入れて、chatGPTに入れて同じく第2章を作っていただきました。すると、ある興味深いことが分かりました。

(*2)天才バカボンの歌詞ですね。実は6番までありますが、このフレーズが一番好きです。シンプルながら面白い。


第3章『そこにそびえたつのはネギトロ軍艦』

必須キーワードを"ネギトロ軍艦"としたのは、なるべく遠そうなキーワードでAIを困らせたかったのですが、"ブログの達人くん"もchatGPTも同じ使い方をしてきました。何だと思いますか?

早速、正解発表です。
正解は、【しりとりのキーワードとして、"ネギトロ軍艦"を使用する】です!

皆さん、思いましたね?
しりとりで遊んだことがある方なら、きっと思うに違いありません。
"ん、でおわっとるやないかいっ!"と。(*3)

少し調べてみたら、AIがしりとりのルールを理解していない、というのは結構あるあるのようですね。同じ単語をすぐに2回出してしまうとか。しりとり専用AIを開発してみたら強そうですが、どうなんでしょうか?しりとりはルールがシンプルかつ膨大な辞書があればいいので、変にAIに頼るより従来型のルールベースアルゴリズムでプログラム組んだ方が強そうな気がしますがね。

そして、面白い気付きがもう一個。Google Opalが"ネギトロ軍艦"を、大人であればだれもに馴染みがあるが子供には馴染みが少ないもの、として挙げた一方で、chatGPTは、子供にも大人にも馴染みが深いもの、として挙げました。同じ"ネギトロ軍艦"に対しても、AIによって持つイメージが違うんですね。当然と言えば当然な気がしますし、意外と言えば意外な気がします。国語辞典によって、同じ言葉でも説明のされ方が違う、みたいなイメージでしょうか。 

そう考えると、単語ベクトルのベクトル空間上の配置は、AIごとにかなり特徴が出そうですね。あるAIでは近くに配置されている単語同士が、別のAIでは遠く離れたところに配置されている。自分が単語だったら、パラレルワールドみたいでなんだか面白そうですね。もし、第2の自分をAIで再現するとしたら、単語の配置を自分に近しい感じで作るのがコツかもしれません。 

(*3)"ンジャメナ"や"ンゴロンゴロ自然保護区"があるだろう、というしりとりガチ勢の皆様。まあ、そうなんですけどね。今回は、子供に伝わる絵しりとりの題材、というテーマで始まってますので、ご容赦ください。


第4章『歩み寄るために学ぶ国語』

さて、前章で申し上げたとおり、AIは単語ベクトルという形でベクトル空間上に国語辞典を持っています。我々もそれぞれの頭の中に、千差万別の国語辞典を持っています。隣人の持つ国語辞典は、どれほど関係が深かったとしても、私の持つ国語辞典とは別の国語辞典です。遠く離れた人間であればなおさら。同じ単語であっても、その単語の周辺地図はまるで違う様相を呈します。連想ゲームが盛り上がるのは、この違いを楽しむ力がわれわれ人間に備わっているからかもしれませんね。

違う地図を持つ者同士が歩み寄るために、相手の地図をお互いに想像することが肝要です。物知りな人は難しい言葉を使いたがります。それは、せっかく覚えたから使いたいという気持ちもあるでしょうし、業界の慣習だから、みたいなのもあるかもしれませんね。お客様に悟られずにコミュニケーションをとるために便利なこともあるでしょう。

他にも、状況を表すのにその言葉が適切だからという場合もあるでしょう。
例えば、誰かに悪いことが重なった時、どうでしょうか?"かわいそう"(*4)がオーソドックス、あとは"悲惨"とか。これは、一応の共感を示した形ですね。もちろん声のトーンや状況でその度合いは変わってきますが。"泣きっ面に蜂"や"踏んだり蹴ったり"、"弱り目に祟り目"などと慣用句で表現する方もいらっしゃるでしょう。これは、やや教訓めいた、少し俯瞰で見たような他人事の雰囲気が出ますね。私が使いがちなのは"死体蹴り"です。不運が重なった当事者にも何か落ち度があったのではという加虐心やとても見ていられないような倫理に外れた様子、当事者の世の中への恨みも感じる言葉なので、心苦しく見ていられないような状況にはこの言葉を選びます。このように、同じ状況でも言葉選びでニュアンスが変わってきます。

逆に、言葉に重きを置かない、伝わればいいじゃん精神の方もいらっしゃるでしょう。また、子供など語彙を増やしている途上の方もいらっしゃるでしょう。"ヤバい"のようなどんな場面でも使える便利な言葉も多いです。汎用的すぎて、ついつい使ってしまい、細かい機微を悟るのを相手の負担にしてしまっていませんか?

言葉は伝えるための手段です。お互い歩み寄るために国語を学びましょう。(*4)

それはそうとして、子供と絵しりとりをうまく進めるいい方法があれば教えてください笑

(*4)"かわいそう"って言葉、ちょっと無責任ですよね。まさに、子役時代の安達祐実の名台詞"同情するなら金をくれ"(「家なき子」より)。この話は長くなるので、またいつかの機会にでも。
(*5)歩み寄るための国語、とは漫画「千代に八千代に」からの受け売りです。私のバイブルの一冊なので、ご興味があればぜひ読んでみてはいかがでしょうか?