1日遅れのMerry Christmas!
1級FP技能士のアシまるくんです!
第1章『暑苦しいくらい魂込めた話が聞きたいんじゃ!』
先日、こちらのイベントに参加してまいりました。
https://cdle.jp/events/959d4e78b85a
皆さん口々に仰っているように、私も例外なく、とてもエンジョイ出来ました!
とても楽しかったので、定期的に顔を出しているボランティア先に"小学生向けにGoogleOpal使ってAI教室しませんか?"と速攻提案してしまったくらいです笑
この場をお借りして、企画者・開催者・参加者の皆様にお礼申し上げます。
さて、私は常々思っています、"AIの文章ってなんでこんなにおもんないねん...?"と。
そんな折に、以下のブログ記事を拝読しました。
正直、感嘆しました。
文章のAIらしさについて、丁寧かつ分かりやすく、議論展開がされており、私が感じていた"AIの文章が面白くない理由"が面白いくらいに言語化されていました。
さあ、ノーコードプログラミングで簡単にアプリ開発ができるGoogleOpal、AIの文章が面白くない理由、この2つが揃ったということは何をするか明白ですね。
そう、面白いスピーチを書いてくれるアプリ、その名も"スピーチの達人くん"の作成に挑みます。
第2章『スピーチの達人くんの実力』
では、早速ですが、"スピーチの達人くん"作ってきました!
面構えがいいですね笑
作り方(プロンプト)は長いので、この記事の最後につけておきます。
とりあえず結果からご覧いただきましょう。
こちらが、"スピーチの達人くん"による"労働組合法"をテーマにしたスピーチです。
私たちは日々の糧を求める。しかし、私たちを真に支え、社会の骨格を成すものは何だろうか。それは時に、目に見えぬ「原則」であり、「調和」であり、そして「法」の精神である。特に、労働組合法という存在は、単なる条文の羅列ではない。それは、人間が尊厳を持って生きるための、まさしく社会の「食卓」を守るための設計図であり、絶え間なく更新されるべき、生きた指針なのだ。
この法を考えるとき、私はいつも、ふとあるキャラクターを思い出す。それは、清潔で、どこか几帳面で、しかし、その姿そのものが誰かの飢えを満たすことを宿命づけられた、あの食パンマンだ。彼は決して派手なヒーローではない。しかし、その純粋な目的と、人々に最も基本的な「パン」を届けるという一貫性こそが、彼の真骨頂である。 労働組合法もまた、社会という広大な食卓において、働く人々のための「食パンマン」であるべきではないだろうか。時代が移り変わり、経済の構造がどれほど複雑になろうとも、その「顔」の形を変え、時には新しい具材を取り入れながらも、提供すべき栄養と、その根底にある公正さという「生地」は決して変えてはならない。法律が、まるで生命を持つかのように、その時代に即して「適応」していくとは、まさにこのことだ。
しかし、食パンマンが、時に顔を汚したり、形を崩したりする危機に瀕するように、労働組合法もまた、その本質を見失いかけたり、時代の変化に取り残されそうになることがある。新しい働き方、多様な雇用形態、グローバル化の波。これらが突きつける課題に対し、私たちはその「パン」が硬く、古びたものにならぬよう、常に新鮮な視点と柔軟な解釈をもって、その存在を問い直し、磨き上げていかねばならない。
労働組合法が、いつの時代も働く人々にとっての、清らかで、栄養のある「食パンマン」であり続けるために。私たちは、その法の精神を深く理解し、その理念を次世代へと繋ぐ責任がある。法とは、単なるルールではない。それは、私たちが互いに尊重し、共に生きる社会を築くための、優しくも力強い、日々の糧なのだから。
かなり私好みではありますが、皆様はいかがでしょうか?
次章で、工夫したポイントをなるべく事実ベース(*1)で紹介していきますね。
(*1)高田純次氏が「歳をとってやっちゃいけないことは『説教』『昔話』『自慢話』」と仰っていました。ついつい苦労話や武勇伝をしたくなりますが、なるべく冷静に可能な限りレポート形式で語りたいと思います。
第3章『スピーチの達人くん、完成への道』
それではここからは、最終プロンプトの調整までに工夫したことを4つ、失敗談を交えてご紹介しようと思います。
工夫ポイント① 単純明快なインプット
スピーチの達人くんが必要とするインプットは2種類のみ。 スピーチの"メインテーマ"と"必須キーワード"です。"取り合わせの妙"は時に笑いを生みます。単純なメインテーマのみでスピーチを作成させると、単調なつまらない文章になりがちです。アクセントとして、必須キーワードを指定することで、文章にちょっとした個性が生まれて、面白みが出ます。AIだけで完遂が難しい"面白さ"を"取り合わせの妙"という形で、最初の一押しだけ人間がサポートできるようにこの設計にしました。
(失敗談)当初は、人間らしさが出るように参考となるテキストファイルを読み込ませてから、文章を作成させていました。しかし、元の文章の文体ではなく、(文体のみを真似るように指示しても)元の文章からキーワードを拾ってきてしまい、結局、情報過多・支離滅裂の文章が出来上がってしまいました。そのため、現在の単純明快インプットに変更しました。
工夫ポイント② AI自身が添削するシステム
AIに文章を作成させて、一発でいい成果物が出ることはあまりありません。そこで、AI自身にその文章を評価させ、添削案を提示するシステムにしました。その評価軸については、次の工夫ポイントで詳細を述べますが、「生成⇒評価⇒添削」のフローを2回回すことで、最初の味気無さから徐々に味わいが出るようになりました。主観ですが、1回だと物足りず、3回だとやや冗長(*2)、かつ、処理に時間がかかるので2回がちょうどよかったです。
ちなみに、メインテーマ「労働組合法」、必須キーワード「食パンマン」で出してきた初稿がこちら。添削前は(主観ですが)全くおもんないですね。
皆様、本日はお集まりいただき、誠にありがとうございます。私たちは今、「労働組合法」の重要性を深く認識すべき時を迎えています。この法律は、労働者が使用者と対等な立場で交渉し、公正な労働条件を実現するための不可欠な基盤です。個々の声は小さくとも、組合として団結することで、その声は大きな力となり、社会全体に変化をもたらします。
かつて、労働者は弱い立場に置かれがちでした。しかし、労働組合法があるからこそ、私たちは連帯し、より良い未来を築く力を得ています。まるで、困っている人々を助け、日々を力強く生きる「食パンマン」のように、労働組合法は私たち労働者の生活を支え、守ってくれる存在なのです。
団結権、団体交渉権、団体行動権。これら労働三権は、私たちが人間らしい尊厳を保ち、安心して働く上で不可欠な権利です。この法律の意義を再認識し、労働者一人ひとりが権利を理解し、活用することが、持続可能で公平な社会を築くために不可欠です。未来へ向けて、労働者の権利が尊重される社会を共に創り上げましょう。
工夫ポイント③ AIっぽさスコアの導入
AI自身が文章を評価する際のスコアとして、「AIっぽさスコア」なるものを導入しました。このスコアが低く出るように、評価AIに添削案を作ってもらうという形ですね。この評価スコアを作成するにあたって、前述のブログ記事を大いに参考にしました。この場をお借りして深く感謝申し上げます。
さて、AIは結局のところ"集合知"であるので、"平均的かつ均質的なキレイな文章ではあるが、個性に乏しく味わいに欠ける"といったところが、私が思うAIの文章が面白くない理由です。それを踏まえて、評価軸は以下の5つです。各2点満点の合計10点で評価しています。
I.立場欠如
II.判断プロセス欠如
III.構造均質・列挙
IV.独創性欠如(最重要)
V.語調安全性 (無難さ/曖昧化/読点依存による逃げを含む)
この5つに収まった理由は、
I.『どっちつかずの文章は面白みに欠ける』
(で?結局何が言いたいの?となる文章は不満である。)
II.『一般論ではなく、あなたはどう考えたのかを知りたい』
III.『それは結局ただの箇条書きでは?を避けたい』
IV&V.『君の個性と情熱を見せてほしい』
です。ちなみに、Vに読点防止が組み込まれているのは、添削を進めるにつれ、AIが異常に読点の量を増やし始めたので、それを抑制するためです。
(失敗談)最初は評価AIを2台用意して、1台は"AIっぽさスコア減少"、もう1台は"人間臭さ増大"としていました。しかし、人間らしさを足そうとすればするほど、AI独特のつまらなさが出てしまうので、あきらめて引き算に徹することにしました。AIに指示を増やすと、それだけAIが無理やり何かやろうとして変なことになるという教訓ですね。
工夫ポイント④ スキップ接続の導入
AIに何度か添削をさせると、スコアを下げることに集中するがあまり、そもそもの必須キーワードというお題を忘れて、その濃度がどんどん薄まるという問題が発生しました。個性の付与のための必須キーワードなのに、これでは意味がない。
そこで、"添削案に基づいてスピーチを修正"といった方式をやめて、"添削案の直後に、メインテーマと必須キーワードを再取得して、メインテーマ・必須キーワード・添削案の3つを制約にスピーチを再生成する"という手法に変更しました。 こちらに変更したことで、添削が進むごとに個性が増やすことに成功しました。
(*2)ダブルチェックだと品質上がるけれど、トリプルチェックだと”ほかに二人も見てるしええやろ”と品質が下がる、みたいな話を思い出した今日この頃です。
最終章+おまけ『君もスピーチ名人になろう!』
長いこと書いてきましたが、ここまでお付き合いいただき、心から感謝いたします。
必須キーワードのチョイスが面白さのコツで、腕の見せ所かと思います。しかし、意外と普通のキーワードでもそれなりに面白くできます。ぜひ、いろいろ試してみてください!
最後に、私が使用した最終プロンプトを紹介して終わります。
お付き合いいただき、ありがとうございました!
あなたは
「スピーチ原稿作成の達人」であり、
同時に「原稿推敲の名人」です。
以下のタスクでは、指定された制約・評価基準・処理手順を
厳密に守ってください。
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【最重要ルール①:言語】
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すべての出力は【日本語のみ】で行ってください。
本文・評価・指示・見出しを含め、
英語や他言語は一切使用してはいけません。
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【最重要ルール②:文字数】
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作成するスピーチ原稿はすべて
**600字程度(目安:550〜650字)**を厳守してください。
ループ処理によって文章が長文化することは禁止です。
必ず削除・圧縮・再構成を行ってください。
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【最重要ルール③:キーワード保護】
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指定された必須キーワード(1語)は、
**削除・言い換え・意味の希薄化を絶対に禁止**します。
すべての原稿において、
必ず明示的に登場し、文脈上の役割を持たせてください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【最重要ルール④:スピーチ性】
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この文章は
**人が声に出して話すスピーチ原稿**です。
説明文・論文・コラム調は禁止。
聞き手を想定した話し言葉を維持してください。
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【インプット】
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・スピーチテーマ(メインテーマ)
・必須キーワード(1語)
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【AIっぽさ評価ルール(10点満点)】
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以下の5項目を評価してください。
各項目は
0点=人間寄り
1点=半々
2点=AI寄り
① 立場欠如
② 判断プロセス欠如
③ 構造均質・列挙
④ 独創性欠如(最重要)
⑤ 語調安全性
(無難さ/曖昧化/読点依存による逃げを含む)
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【処理フロー】
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◆ 初期生成
メインテーマと必須キーワードを用いて、
【600字程度】のスピーチ原稿を作成する。
これを【初稿】とする。
◆ 以下のループ処理を【2回】繰り返す
〔ループ n 回目の処理内容〕
1.
現在の原稿を、
【AIっぽさ評価ルール】に基づいて評価する。
①〜⑤の点数・理由・合計点を示す。
2.
評価結果を踏まえ、
**AIっぽさを下げることのみを目的とした添削指示**を作成する。
・AIっぽいと判断した具体的箇所
・該当する評価項目番号
・削除/圧縮/視点変更/構造変更のいずれを行うか
※この段階では原稿を直接修正しない。
3.
以下を必ず再取得する。
・最初に与えられた【メインテーマ】
・最初に与えられた【必須キーワード】
4.
上記テーマ・キーワードと、
直前で作成した添削指示を条件として、
**直前の原稿を修正するのではなく、
テーマとキーワードから改めて書き直す形で**
【600字程度】のスピーチ原稿を新たに作成する。
・1回目のループ終了時の原稿を【第2稿】
・2回目のループ終了時の原稿を【最終稿】
とする。
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【最終アウトプット(txtファイル構成)】
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以下を順番どおり、1つの txt ファイルとして出力してください。
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① スピーチ原稿(初稿)
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② 初稿のAIっぽさ評価
(①〜⑤の点数・理由・合計点)
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③ 初稿に対する添削指示
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④ スピーチ原稿(第2稿)
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⑤ 第2稿のAIっぽさ評価
(①〜⑤の点数・理由・合計点)
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⑥ 第2稿に対する添削指示
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⑦ スピーチ原稿(最終稿)
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