Googleが発表したNano Banana Proでは日本語文字の生成能力がかなり上がっているとのことなので、いろいろ試してみました。
やってみた結果、今までとはレベチの性能だということがわかりました。
Web調査+インフォグラフィック
Nano Banana Proは画像生成する前に「思考」を行っています。Webで調査してとお願いしておくと情報を集めてから画像を生成してくれますので最新情報にも対応できます。試しに最近出たばかりのGoogle Antigravityについてまとめてもらいます。
画像のスタイルはXで流行りのホワイトボード風としておきます。
できました! ホワイトボードに書いたような絵になってます。細部まで日本語文字が破綻なくきれいに出力されてますね!
左上のロゴは間違ってますが差し替えればいいので許容範囲でしょう。
Nano Banana Proでは思考プロセスを表示できます。詳細は省略しますが、集めた情報の何にフォーカスして、どんなグラフィックにするかを考えてます。
今回は文字多めだったので、イラストを多めにしてもらいましょう。
できました! 残念ながら少しだけ文字が崩れましたが、概ね大丈夫です。
背景はホワイトボードですが、イラストはもはやホワイトボード風ではないですね・・・
ちょっと内容がごちゃっとしてしまったので、内容を絞り込みましょう。
このような場合、なんと「内容を60%程度に削減して」とお願いすれば、それっぽくやってくれます。さすがマルチモーダルに強いGemini。
これですっきりした絵になりました。
ここまでやってくれるのなら、そのままプレゼンで使えるレベルですね。
BtoB風マンガを作ってもらう~驚きのクオリティ!
いい感じにまとめてくれたので、この勢いでBtoB風マンガを作ってもらいます。
「販促用BtoBマンガを作って」と雑な指示を投げてみます。BtoBマンガといえば、最初に業務上の困りごと→ソリューション説明→ソリューションがもたらす価値→課題解決後Happy!みたいな流れが定番ですが、それをどこまで作ってくれるでしょうか?
できました! これは驚きのクオリティ。日本語の破綻がなく、ストーリーもいかにもBtoBマンガという感じの内容です。このまま業務で使えるレベルです。
Nano Banana Proの思考を見てみると、こんな内容になってました(和訳済)。
雑な指示でしたが、BtoBのストーリー作りをちゃんと行っていることがわかります。素晴らしい。
B2Bストーリーの焦点化
現在、GoogleのAntigravity技術をプロモーションするためのB2Bマンガの制作に注力しています。開発リーダーとCTOをターゲットとしています。目標はA4サイズ2ページで、問題解決とビジネスインパクトに焦点を当てることです。1ページ目では課題を提示し、2ページ目では魅力的なソリューションを描きます。
物語の展開
GoogleのAntigravity技術を軸としたB2Bストーリーを描くためにマンガの構成を練っています。A4サイズ2ページに分割しました。1ページ目では、ターゲットオーディエンスである開発リーダーとCTOが直面する課題を紹介します。2ページ目では、Googleの技術をソリューションとして紹介する段階へと進みます。2ページ目では、導入のメリットとビジネスへのプラスの影響に焦点を当てます。
カフェメニューを作ってもらう
いろいろできるようなので、次はカフェのメニューを作ってもらうことにします。
できました。日本語の破綻なく、日本語と英語の大きさのバランスも良いです。
インバウンド向けと記載したからかNano Banana Proはインバウンド向け英語Webページの内容を参照して画像を作り出したようです。参照先を見てみると、確かに似たようなメニューは存在するのですが、まったく同じものはなし。抹茶チョコレートフォンデュに至ってはそのようなメニューは存在せず。事前知識と組み合わせて作りだしたのでしょうか。不思議ですね。
Webページのイメージも作ってもらう
ついでにWebページのイメージも作ってもらいましょう。今回はあれこれ注文を出してみます。
こんな感じになりました。ちゃんとチョコレートケーキの上に金粉がかかってます。
中央の日本語文字はちょっと崩れてしまいました。こういうところは追加で指示出して直すか、Canvaで直すかしないとダメですね。
画像のトリミングとか依頼してなかったのですが、気を利かせてやってくれたようです。
(おまけ)Google Antigravityで実際のWebページを作ってもらう
イメージが用意できたので、ここでGoogle Antigravityを使って実際のWebページを作ってもらうことにします。
AntigravityのAIエージェントに以下のように指示を出してみました。
計画を作ってくれるので確認します。
画像の切り出しは難しいので生成するといってますね。ここがAntigravityの良いところで、Nano Bananaを使って画像も生成してくれるのです。
細かいデザインの指示は出してないのですが、いい感じにやってくれそうな雰囲気です。
この計画に基づいて作ってもらいます。
アーティファクトからTaskを選ぶと、今どこまで作業しているかを見れます。
今回、画像を生成するといってたので、どんな画像を生成しているかも見れます。
ファイルを作成/コピーしたりするときには許可を求めてくるので、確認してAcceptします。あとはひたすら待つだけ。
3分ぐらい待つと出来上がりました。さっそくブラウザで開いてみます。
トップページ
良さげな感じです。中央の文字は崩れたままになってしまいましたが、今回はHTMLになってるのであとで修正できます!
Aboutページ
いい感じですね!文章もエレガント。
メニューページ
Antigravityに渡したメニュー表をフィーチャーして作ってくれてます。メニューの内容や値段は渡したメニュー表通り。画像は新たに生成してるので元のとは違いますが、ここは必要であれば後で差し替えればいいでしょう。
画像だと伝わらないですが、ページを開いたときにフェードインしてくるアクションがついてます。
残念ながら飲み物の絵は間違ってました。追加で修正させるか手作業で差し替える必要がありますね。
ACCESSとOnline Shopはダミーでとお願いしておいたら「準備中です」とフェードインで出してくる心憎い演出。Gemini本当に素晴らしい・・・
モックアップがすぐに見れるのはいいよね
ということで、画像生成から始めてモックアップのWebページができるまで30分程度でした。このスピード感でみんなでイメージ共有できるのはいいですね。
とにかく応用範囲が広そうなGemini。今後いろんな活用方法が出てくるでしょう。


















