夏休みはイベントが沢山あり、せっかくなので可能な限り出席、出展しようと考えていたら非常に忙しい毎日になってしまいました💦
…締め切りのプレッシャーはありますが…AIに少しでも触れていたいと思っているので、忙しくとも幸せな毎日ですね!
そして、今回、出展したイベントは…
日にち:8月13日 10:00〜16:00
場所:岐阜マーサ21(商業施設)
イベント名:生成AIまつり2025
何となく軽い感じでChick Designの西村さん(@Chick Design (西村真人) )に「イベントに出展しない?」と誘っていただき…
「やります!!」
…って速攻お返事をしてしまいました✨
基本、勢いですね!
展示するネタですが…毎回「チャトモン」ってのも面白味がないかな?とも思い、今回は「AI×プログラミング」で何かやります!と宣言してしまいました。何のイメージもなく、アイデアからのゼロスタートです!
…なかなか無謀な事をしますw
まだ期間があるから…なんてのんびりしてたのですが…万博出展と恵那イベントなど重なり時間が取れず、極度のプレッシャーの中、結構ギリギリで何とかまとめ上げた感はありますね。ただ、私の場合は、締め切りなしだと永遠に完成させられず公開にまで至らないので…こういうイベントで新しい事を始めるのが丁度良いんですよね!
そんなこんなで、「AI×プログラミング」なのですが…前々から思っていた事ですが…AIでプログラミングを生成するなど…相性は抜群なのに、子供用の教育コンテンツとしては非常に弱い!ってのがあります。
なぜでしょうか?
まずAIはプログラムをビジュアルではなく、文字で出力します。しかしなが、スマホやタブレットの普及、学校の授業ではScratchなどのビジュアル言語が使われるなど、子供達はキーボードで文字を打つということに慣れていません。
「プログラミング?Scratch?楽しそう!」
となるところ、これが、Pythonとかになると…簡単なプログラミングだとしても…
「何だか難しそう…」「面倒そう…」
…になってしまうのです。
そこのハードルがあるから興味をもってもらえないと言えるでしょう。
それを埋めるべく、ビジュアルと文字のプログラミングを行き来出来る言語がないかを探しました。
そして「環境を準備するのが簡単」でないと子供たちに響きません。
…探しました…そして、見つかりました!
マイクロソフトのMake Codeです!
こちらのWebで動くMake Code Arcadeでは、ページを開いて数秒ですぐにプログラミングが出来る!
という、恐ろしいほどの手軽さです!
このビジュアルプログラミング環境の良いところは、ブロックで作成されたプログラムを瞬時にJavaScriptやPythonに変換でき、その逆も可能!というところです!
つまりこういうことです!
① AIでテキストのプログラムを生成
↓
② Make Code Arcadeのテキストプログラムウィンドウに貼り付け
↓
③ ブロックに切り替え
↓
④ 実行!!
ここで最も難しいのは、②と③で、どのようなプログラムもブロックに変えられる訳ではないため、生成するプログラムにプロンプトを駆使して制限をかけなくてはなりません。こういうプログラムの書き方は大丈夫だが、こういう書き方はエラーになるなどです。
予想はしてましたが、かなり大変で、そこに時間を取られました。とりあえず、3回に2回はエラーなし…もしくはエラーが出てもほぼ微修正で動くものになる!というレベルまで持っていけました!
最終的に、下記のようなローカルPC上で動作するWebアプリ作成し、それでイベントへ挑みます!
イベントでは下記の手順で行う予定でした。
(1)Make Code Arcadeでプログラムを動かしてみよう!
→AIが変更する元となるプログラムを選択します
「シューティングゲーム」
「くいしんぼうプリンセス」
のどちらかを選択し、まずはプログラムを
コピペして遊んでもらいます
(2)AIでゲームを変更しよう!
→ここでの体験は、既に完成されたプログラムを
元にAIに変更させると、良い感じになる体験です
「ゲームのキャラクターを変更する」
「ゲームのルールを変更する」
のどちらかを選択し、さらに変更したい部分を
手入力で追加して、ゲームを作り替えます。
指示通りに直してくれるけど、ゲームバランスとか
デザインとか考えてくれない事の体験も出来ます
(3)AIでゲームを作成しよう!
→この体験は、元のプログラム無しで、少ない
プロンプトのみで、ゼロからAIにゲームを
作らせると…微妙な感じになる体験です。
(2)までは、ゲームプログラム自体をAIに渡して
いたため、それなりのゲームが生成出来ました。
しかし、ゲームをゼロから作る場合は、
AIに細かい指示をしないと面白いものが作れない。
細かい指示にはプログラミング的思考が必要!
…という結論にもっていく…という感じです。
(4) エラー(間違い)の原因を調べよう!
→もしエラーが発生したら、ここで調べられますよ!
みたいな使い方の説明をしようと考えていました
今考えると…欲張りすぎですね😓
頑張って(1)〜(2)、ごく稀に(3)まで進める事が出来る感じで(4)なんてとても出来なかったです。
イベントは、お盆ということもあり、途中で休みを多くてとってたにも関わらず…体験した子供さんの人数として30人近いお客さんに体験いただけました✨
参加していただいたみなさん、ありがとうございました🙇🏻
何となく緩い感じでお誘いいただいたので、緩い感じで来てしまいましたが…思ったよりしっかりしたイベントでした!200インチモニターが使えることが分かってなかったので…あまり見栄えのしない展示を選んでしまったのが残念でしたね…
【出展の感想など、まとめ】
・ゲームというジャンルは強い
→ 単純なゲームなのに子供は遊びたがる。
ゲームに対して強烈な興味を持つため
プログラミングやAIの入り口に最適。
・結構気軽に参加してもらえた
→ 名古屋のイオンのイベントより
お客さんの警戒心が弱い。
・単純なゲームなのに子供たちは夢中で遊んだ
→ 最近の子供は難しいゲームで遊ぶ事が多いのか
単純なゲームを新鮮な気持ちで遊んでいた。
・親御さんはAIよりMake Code Arcadeに興味深々
→ Make Code Arcadeが無料であることに
驚いている親御さんもいました!
・200インチモニターは大迫力!
→ 使えたのは午前中のみでしたが…
大きいだけで凄い迫力!
・小学校低学年〜未就学児が多かった
→ 小学校高学年ターゲットに考えていたため
内容が少し難しかった。
・キーボードでの操作は難しそうだった
→ ゲームパッドを用意出来なかったため
子供達は思うように操作できないようだった。
・AIのプログラム作成に時間がかかった
→ 公開されたばかりのGPT-5-miniを利用したが、
イベントでの体感として生成時間が長く感じ、
大人なら待てても子供だと退屈になった。
・通常ゲームを体験しないと変更のアイデアが出ない
《 午前中の体験手順 》
① 変更前のゲームを遊ぶ
② AIによるゲームの変更を体験
→ 男の子はゲームオーバーになり悔しいので
自機が強くなるように変更したい子が多い
例:バリアを貼る、全方向ミサイルなど
女の子はキャラクター変更が多い
③ ゲームの変更完了まで変更前ゲームを遊ぶ
④ 変更済ゲームを遊ぶ
《 午後の体験手順 …時間短縮をしたかった 》
① 変更前のゲームを説明して変更要望を聞く
→ 思い付かない事が殆ど
(テンプレ通りの変更で実施)
② ゲームの変更完了まで変更前ゲームを遊ぶ
④ 完成した変更済ゲームを遊ぶ
※ 変更前にゲームで遊ぶことは、アイデア出しには必須だった
・子供がゲームを止めるタイミングが難しい
→ ゲームオーバーが悔しいのでAIそっちのけで
コンティニューしてひたすらプレイしてしまう。
止めるタイミングが非常に難しい。
・微妙なゲームでも子供は楽しく遊ぶ
→ 生成AIはゲームバランス無視して、無茶苦茶
難しいゲームも作成してくる。
子供たちはそんなゲームでも必死で遊ぶ。
(そんな難易度のゲームをした経験がない?)
キャラクターが幾何学的模様の訳分からない
ゲームでも、自分なりの遊び方を探して遊ぶ。
※むしろ、この予想出来なさが楽しさになっているかも?
・ゲームの奇抜な変更のアイデアが出てこない
→ 子供達は「正解」を重視する教育の影響も
あるのか…奇抜なアイデアが出てこない。
アイデアを出しやすい状況作りが必要?
・意外と時間が少なく複雑なことが出来ない
→ ショッピングの合間に来ているの人が多く
長時間かけて何かするのが難しく感じた。
・女の子の参加者が多くプログラミングにも興味深々
→ 我々の時代と違い、これからは女性技術者が
増えるのかも!?
・全体的にAIよりプログラミングに興味がある様子
→ プログラミングするためにAIを使うより
AIをプログラムから呼ぶ方が受けそう。
・意外とAIでプログラミングが不要になると思ってない
→ 親御さん方はプログラミング教育には興味を
持っているように見えた。
プログラミング苦手なビジネスマンの願いが、
そういった風潮を生んでいるのかも!?
非常に実験的な内容にはなりましたが…多くの子供たちに楽しんでもらえ、私としても子供達や親御さんのリアルな反応も見られて、非常に有意義なイベントだったかと思います。
子供達が…
AIが作成した無慈悲な難易度のゲームに驚いたり…
敵の弾を避けるため…バリアをつけたら無敵になってゲームが簡単になりすぎたり…
キャラクターを「アンパンマンにして欲しい」と指示したら、ミミズのような変なキャラクターになって、どのあたりがアンパンマンなのか不思議がったり…
「うまくいかないこと」「普段体験できないこと」が発生することで、新鮮な驚きの中、楽しさを感じているようでした!
このようなイベントに誘っていただいた…西村さんへの格別の感謝ともに…この経験を元に、今後は、もっとよりよい体験が出来るイベントを考えていきたいと思います!