こんにちは!
1級FP技能士のアシまるくんです!
第1章『諸刃の剣なのか呪いの装備なのか』
資格ってキャリアアップにつながったり、自己紹介の助けになったり、何かを体系的に学ぶのに役立ったり、もちろんあるに越したことはないと思います。
しかし、それが難関資格であればあるほど取得には長い時間を要し、最悪の場合、それこそ数年単位の長い年月をかけて取り組んだのに結局受からず、貴重な若い時間を浪費してしまった、なんていう悲劇を生みかねません。(*1)
私もそんな悲劇に身を落とした凡人の一人で、数年単位で難関資格(*2)に投じましたが、成果が得られず、最近ようやく身を引くことに折り合いがついた次第です。
そんな私だからこそ、資格試験に臨むには相当の覚悟が必要だと思うわけです。
(*1)もちろん天才や強運の持ち主、正しい努力を正しい量できる秀才はどこの世界にもいて、そういう方は早々に合格し、そのうちごく少数が『勉強の仕方が悪いんじゃないの?』『ちゃんとやれば誰でも受かるよ』なんて悪意なく仰ったりもします。
(*2)受かってもない資格を語るのは恥ずかしいので、詳細は伏せますが、いわゆる士業のような独占業務のある資格です。ちなみに、1級FP技能士は実は独占業務がありません。金融界の総合診療科のような立ち位置ですね。
第2章『資格コレクターの戯言ではなかった』
一方で、冒頭のあいさつにもあるように、私は1級FP技能士でもあります。E資格も取得しているので、名目的には"1級FP技能士×E資格"のダブルライセンスですね。
正直、このダブルライセンスは話せることの幅が広く、"楽しい学びを届けたい!"という私のスタンスに合致しています。1級FPは2024年、E資格は2025年とどちらも割と最近に取得しましたが、我ながら難関資格に翻弄された半生を卒業するにあたり、いい落としどころを見つけたと思います。(*3)
そんな資格の酸いも甘いも味わった私ですが、最近その経歴を活かして、少人数の前でですが、"資格試験との向き合い方"というテーマで30分程度の研修講師を努める機会がありました。その研修の中で、『資格試験は"人材の選抜"という側面がある以上、自分の特性との相性を無視することは難しい。単に勉強が得意・苦手ではなく、外的要因がさまざまあり、自分の適性と照らし合わせて対策するのがよい。照らし合わせた結果、そこの差分が大きい場合は、諦めるのも一手。別の道を探すのもまた勇気である。』という趣旨の話をしました。
そうしたところ、研修終了後に『諦めるというのは、あまりにも資格コレクターの戯言ではないか。真剣に受験している人に失礼ではないか。』というお𠮟りのアンケートコメントをいただきました。
まず、そういう風に受け取られたのは私の力量不足であることは大いに反省したうえで、とはいえ私は『つらいならやめればいいじゃん。』なんて浅はかな発言(*4)をしたわけではなく、『資格はあくまで手段でしかないのだから、資格を取る当初の目的を思い出しましょう。資格取得に暗雲が立ち込め始めたら、その目的を達成する手段が資格取得以外にないかを模索するというのも、勇気ある行動ですよ。』という話をしたかったわけです。
(*3)もちろん1級FP技能士もE資格も難関資格だと思っています。私の数学的背景が取得の上で有利だったことから、私にとって努力のし甲斐がある魅力的な資格に見えたことは間違いありません。
(*4)"諦める"って言葉が強かったかなあ。でもそんなに悪い言葉じゃない気がするんですよね。
第3章『夢中で頑張るあなたへささやかなエールを』
ここまでお付き合いいただいた方の中には、今後E資格の取得を目標としている方、もしかしたら既に尊い努力を重ねている方がいらっしゃるかもしれません。
そういった方はどういう勉強法がいいのか、どんな教材がいいのか、そういった情報に関心があるかと思います。私は数学の力でゴリ押してしまい、あまり再現性の高い方法ではないので、勉強法をご教示できる立場ではございません。しかし、そんな私からささやかな助言があるとすれば、『なぜあなたはその資格を取るのか、そして、その資格を取った未来のあなたは何をしているのか』(*5)、ぜひこれについて考えてみてください。資格試験に限らず、勉強の大きな壁の一つである"モチベーション管理"の大きな助けになると思います。
目標に向かって頑張り続けるあなたのご武運を心よりお祈り申し上げます。
(*5)就活の面接みたいですね。でも、"人材の選抜"の側面があるということは就活っぽさがあるのも自然かな、と個人的には思います。

