先月3月17日、当イベントに、OSAKA WEB SUMMIT理事もされているCDLE大阪メンバのバンダイさんとご一緒させていただきました。
演者のHAPPY PROJECT LLC.川向 正明 さんはシリコンバレーでの事業において数々のご実績、ご活躍の様子と、そこでのご経験、ナレッジ、ノウハウを短い時間ではありましが、大変重要かつ貴重な勉強をさせていただきました。また、今後のAIとの付き合い方に対して、深いヒントとインスピレーションをたくさん与えていただきました。
「シリコンバレー事業開発者が語る AIに出力させる前にやってほしい爆速プロトタイピングのすゝめ」というタイトルから、スーパーエンジニアの武勇伝と啓発的内容と思いきや、本質的な中身は全く別のところにあり、講義の最後に向かうほど、興味が深ま李と高揚感に溢れる時間となりました。
デザイン思考には近年、希望と奈落を見た印象で、期待と共に広くもてはやされ、多くの企業が取り入れましたが、有益性・現実性との乖離から否定的な評価に変貌していきました。ところが最近また、生成AIを使いこなす上で、大変重要なヒントとなることも示唆され、その中心は問いと意味の設計であり、AIが苦手とする別次元からの考察、ヒントとなるところであることも再認識させられました。
AIとうまく付き合うための必要なリテラシーの一つであることには外せない概念。
国内ではこの人。
とりわけ、いわゆる「民主的なデザイン思考」に対し、本質的には、いわば水と油とも言えるJobsの言葉の引用されたことには、蘊蓄が込められそのコントラストから様々なインスピレーションを与えていただけた感覚でした。
講演内容からやや離れるところもありますが、生成AIをめぐる議論で注目される「ポチョムキン理解」は依然として解決の兆しは見当たらないところで、社会実装とメタボライズを促す立場としても悩ましい課題です。推論強化や外部知識連携により出力の整合性は向上したとしても、本質的な理解の不在や一貫性の脆弱さ、真偽を自己完結的に確定できない構造は残り、最終的な検証は外部基準に依存せざるを得ない状況です。
この性質は人間の思考とは異なり、デカルト的な「思考する主体」との対比が示唆的で、インスピレーションが楽しい。むしろこうした差異は、人間の認識の特性や限界を浮き彫りにする一方で、哲学・倫理・歴史に基づく文脈理解や抽象化による「問い」を立てる力は依然として人間に優位性は揺るがず、生成AI時代を生きる私たちに求められるスキルなのだろうと実感させられ、今一度磨いていかなくてはならないと意欲も湧いてきました。
今般の競争軸はプロンプトを含む技術論であるとか、その周辺の知識量ではなく、根源的な「問いを立てる力」「疑い検証する力」「実装までやり切り、結果まで見届ける力」に収束していくと言われていますが、AI活用は道具からパートナー関係へ移行し、その前提でありコアテクノ的要素としてリベラルアーツの重要性が増しているのだ、ということが示唆されたのは一つの光明とも感じられた次第です。
そういえば、数年前(の感覚ながら実際は15年を遡るが)、実存主義思想ブームでニーチェが流行ったが、原因はどうもリーマンショック後遺症だったらしい。
今、現実世界ではではアンソロピックCEOダリオアモディの哲学的コンテクストによる主張がバズり状態でしたが、AI×哲学・現代思想はますますホットになってきそうだと感じております。
とても興味深い1日でした。これからも川向さんにはフォローさせていただき、協業できる機会を楽しみにして参りたいと思っております。
OSAKA WEB SUMMIT × AI・DXリスキリング協会 共催
主催 : 一般社団法人OSAKA WEB SUMMIT × 一般社団法人AI・DXリスキリング協会
https://cdle.jp/events/ba6cb8d77e5e




