札幌の大規模イベント「NoMaps」の、テクノロジーを扱うカテゴリ「NoMaps TECH」が開催されました。CDLE北海道は協力として、企画・当日運営に参画しました。
NoMapsとは
NoMapsは、北海道を舞台に、新しい価値を生み出す大きな枠組み。
クリエイティブな発想や技術によって、次の社会・未来を創ろうとする人たちのための交流の場(コンベンション)です。
公式サイト:
NoMaps TECHとは
NoMaps2025で「AI」をキーワードとした企画が集まるカテゴリ。
子どもから大人まで、エンジニアから未経験者まで、AIの最前線が集結!見て・聞いて・ふれて・楽しむ、2日間限定の特別体験。最前線でAIの可能性を切り拓くエバンジェリストたちが贈る、札幌・北海道、そして日本全国のAI開発・マナビ・コミュニティ活動の最前線を体感できる場を創出します!
主催:一般財団法人さっぽろ産業振興財団 (SAPPORO AI LAB)
後援:一般社団法人日本ディープラーニング協会
協力:北海道AIコミュニティ(CDLE北海道)
※実施概要・タイムテーブルはこちら をご覧ください。
今回のNoMaps TECHでは「AI」をテーマとして扱うことになりました。
昨今は生成AIの普及もあって、対象はエンジニアに限らず、AIを活用していきたと考える幅広い方々に広がっています。さらにエンジニア以外も集まる「NoMaps」という場で、企画を練る段階から多様な参加者が楽しめるテーマ設定を検討しました。
最終的には、開発手法や体制づくり・ハンズオンといったエンジニアが楽しめるコンテンツにとどまらず、会社員のAI活用やガバナンス、学生ちの取り組みやコミュニティを通した学び、ダイバーシティなど、幅広いテーマを扱うこととなりました。
そのなかで、全国のCDLEやJDLA会員の皆さんにご協力いただき、短い準備期間ながらも企画を充実させることができました。
1日目は最先端トレンドや開発手法、ハンズオンといったエンジニア向けのプログラム、2日目は学生や会社員の学びやAI活用、LT会、AIガバナンスをワークショップを通して学べるプログラムなど、エンジニア以外の参加者でも楽しめるプログラムが並びました。
岡田さんのキーノートセッションからスタート!
岡田さんのキーノートセッション。AIのトレンドや学び方に加えて、Physical AIの最先端の話も聞くことができました。
全国からCDLEメンバーが集結!
その後もトークセッションが続きます。
CDLE福岡のかとうさん(@かとう(金髪AIエバンジェリスト) 、CDLE名古屋の和田さん(和田 颯馬 / somawada )はご自身の企業において実践されているAI開発体制づくりや、開発手法に関してお話しいただきました。
またCDLEコアメンバーのしゅーもんさん( @しゅーもん_core.member )、伊藤さん( @ITO_core.member )、ためさん( @ため_core.member )、CDLE名古屋の徳和さん( @徳和 貴成_core.member )も交え、札幌・東京・名古屋・福岡の4都市の視点からAI活用推進を考えるトークセッション、コミュニティを通した学びを考えるトークセッションを行いました。
北海道のAI人材育成や活用を考えるトークセッション
北海道メンバーでは、CDLE北海道と深いつながりのある札幌AIラボ コーディネーターの佐々木さんにAI人材施策の変遷を紹介いただいたり、CDLEメンバーである小関さん( @--Yuka Koseki--_core.member )・松野さん( @hiroe )・山根さん( @yamane )、コメンテータ平松さん( @平松勇人 )によるエンジニアのダイバーシティを考えるセッション、DCONを経て現在は多様な活躍をされている学生さん達と調和技研 中村社長による学生の学びや挑戦を考えるトークセッションなどが開催されました。
他にもゲストとして、会社員の生成AI活用を考えるトークセッションには札幌の大企業社員や自治体職員、またチームみらいの稲原むねよしさんにも登壇いただきました。
展示やハンズオン、ワークショップも大盛況!
トークセッション以外にも、生成AIを利用した展示や、画像分類やMCP構築を行うハンズオン、エッジデバイスを用いたハンズオン、AIガバナンスを学べるワークショップも開催。
画像分類の基礎から学べ、コーディングまでを行えるハンズオン。札幌AIラボのメンターや講師をされている方々を講師として招き開催。
CDLEコアメンバー伊藤さん( @ITO_core.member )はNVIDIAのエッジコンピューティングデバイスである「JETSON」を利用したハンズオンを実施いただきました。
展示コーナーは、CDLE名古屋の「AIモンスター人相占い」や「チャトモン」、CDLE福岡の「AI笑顔判定アプリ」、InnovationBASE北海道様による「AI Promo」など、生成AIを活用して楽しめる展示がそろいました。
またAIの処理の過程を見られる展示もあり、参加者の皆さんも関心を持って説明を聞いていました。
AIガバナンスを学べるワークショップでは、東京大学とトヨタ自動車未来創生センターが共同で製作中の、AIガバナンスを学ぶためのゲームワークショップを体験。東京大学 准教授である江間様、トヨタ自動車未来創生センターの梶様によるワークショップを体験しました。
開発中のためワークショップの詳細は掲載できませんが、ゲームが進むにつれて参加者は大盛り上がり。加点・減点時にはチーム内で喜びの声や残念がる声も大きく上がっていき、「ガバナンス」という固めのテーマを楽しみながら学ぶことができました。
最後はLT会で締めくくり
NoMaps TECHのラストはライトニングトークで締めくくりました。CDLE以外のコミュニティからも多くの登壇者・聴講者に来場いただきました。
イベントを振り返って
長くはない準備期間のなかで、JDLAの皆さんやCDLEの皆さんにお声がけし、企画から当日運営までを整えました。当日は多くの方に足を運んでいただき、とても活気のある場になりました。
CDLE北海道としては、東京や関西ではなく北海道・札幌にCDLEメンバーを集められたこと、またこれまでコミュニティ活動でご一緒してきた仲間たちとも協力し、一つのイベントを作り上げられたことが大きな喜びです。
またAIを学び社会へ広げていくにあたって必要な要素は単なるエンジニアリングにとどまりません。企画を進めていくなかで幅広いテーマのプログラムを開催でき、JDLAやCDLEの層の厚さも実感しました。
今後もCDLE北海道では、北海道でAIの最先端に触れ、学び合えるイベントを開催予定です。来年度はどのような形になるかはわかりませんが、今後も北海道に全国のメンバーが集結できる企画を実施していけたらと考えております。
協力として携わらせていただき、様々な企画を実践する場を提供いただいたNoMapsおよびNoMaps TECH主催のさっぽろ産業振興財団の皆さま、企画のなかでご登壇・ご協力いただいた皆さま、当日来場いただき盛り上げていただいた皆さま、誠にありがとうございました。