こんにちは!
1級FP技能士のアシまるくんです。
先日、E資格2025#2に無事合格し、ついにE資格保持者となりました。
慢心することなく、一層邁進していきたい所存です。

第0章『芸術の秋』

「暑さ寒さも彼岸まで」とよく言われておりますが、まさに言葉通り。
秋分の日を過ぎてから、暑さが和らぎ、過ごしやすい気候が少し顔を見せ始めました。秋は何をするにもよい季節。まずは"芸術の秋"ということで、東京都美術館にて現在開催されている"ゴッホ展"を夫婦で観覧してきました。


私は美術の素養といった類は全く持ち合わせておりませんが、油絵の質感や立体感、そして見る角度によって輝きを変える不思議さに感銘を受けました。油絵が有する少し不思議な迫力に、生まれて初めて”芸術を楽しむ”という感覚が分かったような気がしました。

また、物販コーナーで"アルゴグラフ"という油絵の立体複製技術を体験することができました。実際に作品に触れることもでき、その精巧さにも驚きました。

そんな経験を踏まえて、"AIは油絵を描くことができるのか?"という疑問について、少し考えたり調べたりしてきました。

第1章『芸術に関する技術』

画像生成AIの進歩は素晴らしく、誰でも簡単に画像が作れるようになりました。AIが描いたイラストがポスターや広報に使用されている様子も散見されます。

もちろん技術の進歩に伴って、著作権や既存のイラストレーターがどのように差別化を図っていくか、など新たに考える問題は山積みではありますが、私のように絵を描くスキルを持っていない人間にとっては、"自己表現の幅が広がった"ことは嬉しい限りです。

そんな画像生成AI に「油絵風のイラストを描いて」と依頼すると、簡単に描いてくれます。しかし、これは油絵を描くこととは全く別次元です。ポストカードに印刷するがごとく、平面的なイラストを確率的に生成しているにすぎません。

では、油絵を立体感・不思議な輝きを再現するためにどうすればよいのか。ここで、検討したい技術として、"3Dプリンター"が挙げられます。3Dプリンターは精巧な立体複製を作成することができます。私自身はこの分野は全くの素人ですが、ニュースなどで見聞きする技術に驚いた記憶があります。

ここで注意したい点として、3Dプリンターの印刷技術それ自体にはAI技術は特に用いられていない、ということです。AIの持ち味は"未知のものを予測すること"であるため、既存のものを徹底的に分析する点においては、やはり、従来型のルールベースアルゴリズムに軍配が上がる、ということでしょうか。

第2章『考えられるアプローチ』

これを踏まえて、素人考えで、AIに油絵を描いてもらおう、と思ったときに考えられるアプローチを2つ考案してみました。

①AIが直接指示を出すロボットアームが筆をとり、油絵を描く

⇒まさに未来の画家といった印象です。しかし、既存の画像生成AI以上に学習量が膨大になることが予想されます。出来上がった絵の全体像、色の深み、立体感はもちろんですが、それを創り出す描き手の筆づかい、色選び・どの程度重ねるか、力の大きさ・向き、など絵画のド素人が思いつくだけでもこれだけあります。

②AIが設計図を描いた油絵を3Dプリンターで形にする

⇒"油絵じゃないだろ!"という声が聞こえてきそうですが、その通り。しかし、既存の立体複製技術の高さを考えると、立体複製のデータをAIに学習させることができれば、先ほどの案よりも実現可能性はありそうな気がします。

第3章『最新技術紹介』

というわけで、上記2つのような研究が存在しているかどうか、リサーチ上手のchatGPTさんに調査してもらいました。大量の記事、かつ、ほとんど外国語の記事を紹介してきたので、それぞれ1つずつの紹介にとどめます。(興味のある方は是非ご自身で生成AIにリサーチさせてみてください!)

ドイツのコンスタンツ大学による絵画ロボット"E-David"です。オリジナルの作品ではなく、模倣に近いですが、肖像画や抽象画などでロボットアームによる精巧な絵画を作成することに成功しています。

もうひとつは初めにも紹介した"アルゴグラフ"です。これは3Dプリンターを使用した技術ではないですが、動画が美しく、ぜひご覧になっていただきたく、こちらを選びました。

第4章『ワクワクする未来へ』

現在の技術では、AIが油絵を描くことは難しいですが、将来ますます科学が発展していけば、遠くない未来にそんな日が訪れるかもしれません。いまはAIの描くイラストは何とも味気ない、いかにもAI、というものも多いですが、そのうち人間臭いイラストを描くかもしれません。人間×AIの相乗効果で芸術がますます進歩し、それに感銘を受けることができるとしたならば、それはワクワクする未来だと思いませんか?

私は、自分の頭の中のゴチャゴチャをさらに進歩したAIの力を借りて、形に残すことができる未来を楽しみにしています。