本日、大阪商工会議所 次世代テックフォーラム AIクラスターの一環で、AITeC関西支部WGイベントとして、Microsoft AI Co-Innovation Lab見学会イベントを開催し、CDLE大阪メンバーにもご参加いただきました。


AI を中心とした先端技術を日本ユーザーがビジネスに適用するための共創施設「Microsoft AI Co-Innovation Lab」が全世界で6箇所目として開設されました。エンタープライズ、中小企業、スタートアップなど、規模を問わず、日本およびアジアの利用者がビジネスへの AI/IoT などの技術適用を支援するための施設です。



本施設は、日本における産業振興や新規ビジネス創出を図っていくことを目的として、昨年秋、川崎重工業株式会社や神戸市を中心に、賛同企業・団体からなる運営法人との連携のもと、神戸市中央区に開設されました。
開設以降は、業種や規模を問わず、参加企業が集うオープンな場として、すでに昨年末までに約30件、現在も積極的に申し込みを受け付けておられ広く活用されています。

現在、既に米国 (レドモンド)、中国 (上海)、ドイツ (ミュンヘン)、ウルグアイ (モンテビデオ) に設置しており、これらグローバルでの実績を基に、日本やアジアでの AI を活用した産業振興を支援されます。

Microsoft AI Co-Innovation Lab は、企画から製品定義、技術リサーチ、アーキテクチャ検討、開発、テスト、商品化という通常のビジネス変革プロセスを大幅に短縮が見込まれ、本施設では、専任のエンジニアチームが国内外の知見を活用し、利用者の技術チームにガイダンスを提供することで、AI や IoT 等のテクノロジーの可能性を最大限に実現できるよう支援されています。
マイクロソフトのエンジニアチームとの約 1 か月間のプロジェクトにより、お客様のエンジニアチームがスキルアップしながら実装を行い、ビジネスへ迅速に技術適用することが可能。
マイクロソフトは、この新たな共創スキームを通じて、日本やアジアの市場に新たな価値を提供し、利用者のビジネス変革を加速を支援されています。



コンセプト

・製品を生み出すステップ、プロジェクトを数ヶ月単位で、アイディアからマーケットまで。
・「AI使って何かしたい」ニーズにはAzure Open AIを使うが、なんでもAIありきで押し通すことではない、エコシステム全体の構築をカバー。
・過去800を超えるエンゲージメントを支援(重複は含む)。
・スプリントスタイル。探索する→実証する→製作する。
・施設利用、登録基準、AzureのサブスクAureの環境を準備して使える状態で入ってもらうこと。利用者の環境で、利用者のものとして製作、管理。
・また技術要件だけでなく、ビジネス要件、シナリオは必須、ビジネス要件と技術要件の明文化。
・依頼して作ってもらうではなく、利用者が主体として作る。それをMSエンジニアが伴奏する。
・使用条件、Azure消費コミットメントは不要、code-forではなく code-with。

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実例の見学

・各企業のプロジェクトは撮影は社内共有はOKだが、SNS公開は禁止なので割愛。

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Q&A

・神戸に作った理由は?

西海岸で神戸市、川崎重工が熱心に誘致。レドモンドと姉妹都市歴史的つながり。地域での理解、地域に根付いた、思いを持った地域政策が見込めた。

・契約料など費用は?

無料。ラボの使用、利用費用等はすべて無償。Azureのサブスク(従量課金)、自社エンジニアの派遣、ほぼ、ボランティアのような体系。

・ではMSとしてもメリットは?

元来セールスプログラムではない。ビジネス開発部門の所管。先端ビジネスシグナルを得ることは大きな目的。つまり最先端の開発ニーズを得るため。そこで得られた情報を製品チーム、営業チームに還元し回収できる。

・利用者特性は?

スタートアップ、(教育、ヘルスケア、)中小企業の頑張っているところが多い、また神戸市自体が後ろに入り、公的な支援はMSにも大きな価値。公益性に貢献できる。

・デジタル化全盛の中、実態のある施設を持つ意味は?

例えば、自社Temsなどオンラインツールを提供しているが、F2F、人と人とのつながりは重視していて、常設で実態施設を持っていることの価値は大きい。それが物理的な場所を開設した意味。

・利用者のリテラシーについては?

一社が契約単位。①申請企業がパートナー連れてくる、②連れてきたパートナーが契約対象になる、の2種類ある。実質5日間しか使えないので、詳細事前準備が重要。綿密な事前打ち合わせの中で話し合って、利用者としての理解を深めていただく。

・利用予約は混んでいてなかなか通らないとの噂だが、申し込んでどのくらいで利用開始できる?

施設は1週間最大8ラインだが、管理上4~6ラインで回す。昨年末で30件、一旦審査で、待機も含めると現状2月はもういっぱいでダメだが、3月以降なら可能かもしれない。またスケジュールありきではない。


以上、興味のある方はぜひ申し込んでご利用ください。詳細は以下ご参照ください。

https://aiotlabs.microsoft.com/ja