「週刊少年ジャンプ」で有名な
集英社から出たメタバースの古典
経済産業省からも推薦図書に選ばれた
『メタバース さよならアトムの時代』 〈目次より抜粋〉
◇AIが生成する「どこにもない体験」
◇全員が輝くアーキテクチャ
◇VRの三大技術要素
◇VR・ARでやる必要がないこと
◇ワールドクリエイターの収益化手段
◇メタバース上のカフェ経営
◇遊べば遊ぶほど稼げる未来
◇存在するだけで情報発信
まるでジャンプの漫画の世界のような
上記をふくむ目次で
メタバースの歴史とこれからを述べる
文章もなめらかで具体例にあふれ、
メタバースのように場面が脳に浮かぶ
ARが日常に来てもらう装置
VRが非日常に行く装置
という区分も、絵もあって明快である
著者自身が唯一の日本初の
空間プラットフォーム創業者であり
結果、やる気も文章に充ちている
その「クラスター」というサービスは
バーチャル大阪/渋谷、
ポケモン/ディズニーのイベント、
東大の卒業式等で活用されている 事例紹介のあとに述べられるのは
「体験の検索/生成」という概念であり、
ニーズに応じて体験が提示/生成されるという
ここで画像/動画生成の例でGANが、
AIによる体験の自動生成の例として
AIダンジョンが紹介されている
https://play.aidungeon.io/main/home
続いて同業のロブロックス社による
価値の流通の紹介がある ユーザーは小学生が多いが、
流通額は年1,000億円超で、
コンテンツはクリエイターが生み、
年数百億円が還元されている
続いて(AIも同様だと思うが)
倫理的なルールを自律的に守らせる
仕組みが必要なことも述べられる
「好き」だけで構成したものを元に
「必要」なものを手に入れる仕組みなど
様々な発想が読み手にあふれる工夫がある
関連分野の古今東西の網羅性も高く
着想による人生/文明開発のためにも
ぜひ読んでいただきたい
あの人がこの分野に興味を持ったのは
ここが入口なのだろう等の推測もでき
近い分野の人の気持ちを大事にできるだろう
AIが人類に問い続けている
「人間とは何なのか」という問いを
メタバースも今投げかけている
2022/05/21 15:46