CDLE名古屋として積極的にイベントに出展や参加していると、いろいろな方から声をかけていただくことがあります。そして、G検定合格者も10万人を超え、CDLE外の団体所属の方がG検定の合格者であるという例も多くなってきました。

そのような感じで「CDLEメンバー」であり「ESD21の理事」でもある吉田さん(@ちかさん )に声をかけていただき、そこから「AIを活用したアイデアソンを一緒にやりましょう!」…のように話が始まりました。

その後、定期的に打ち合わせを重ねながら少しずつ準備を進め、ようやく今回、仲間内でのトライアルへとこぎつけるところまで来れた…と言う感じです。

なお、ESD21というグループについての詳細は、下記をご覧いただければと思います。

https://www.esd21.jp/ 

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このアイデアソンのトライアルの詳細は下記となります。

イベント名:AI と一緒に楽しむアイデアソン体験会
日時:2025年 9月28日(日)13:30~
場所:刈谷市総合文化センター「アイリス」
        (CDLE名古屋サポーターの@しぶちょー さんから紹介いただいた施設)


IMG_3920.jpeg 1.35 MBこのアイリスという施設、初めて来たのですが…凄く綺麗です!
いつもはイベント会場は、名古屋市の施設で探してしまいますが…刈谷市とはいえ名古屋駅から特別快速で2駅ぐらいで着いてしまうので、名古屋からの交通の便も良いです!
IMG_3919.jpeg 2.24 MB建物の中はオシャレで真新しい感じです。
IMG_3922.jpeg 840.63 KB借りた部屋はかなり大きく勉強会などに使えそうですね!この施設の素晴らしいところは、何と!部屋ごとにwifiがあるところです!この手の施設はwifiが無かったり、遅かったりするので、非常にありがたいです!

早めに会場に入り、アイデアソンのために机を移動します。
最終的に各グループごとに分かれるような、下記のような配置になりました!
IMG_3929.jpeg 1.92 MB机の上には…頭を使うとエネルギーが必要…との事で、お菓子を沢山準備していますw

ファシリテーション、進行はESD21メンバーにお任せしました。
IMG_3927.jpeg 1.6 MB
CDLE名古屋側としてはアイデアソンのためのAIツール及びその他の技術サポートをメインに担当していきます。

ここで、どのようなAIのツールを用意したのかのご紹介をいたします!
(プログラムは全て私一人での開発となります💦)

【アイデアソン・ツールリンク】

title.png 553.5 KBこの画面から色々なアイデアソンの為のツールを呼び出すことが出来ます!

【画像生成】

画像生成.png 179.93 KBGoogleスライドを利用して作成する「アイデアシート」には画像も貼りたいと思いますので、画像生成を行えるツールを用意しました!

画像生成2.png 708.81 KBこのような感じで画像を生成できます。

【マンダラートシート】

マンダラート.png 58.41 KB耳慣れない言葉が出てきましたね!
マンダラートシートとは、中心のテーマから関連する要素を周囲に広げて整理する発想ツール…との事です。このアイデアソンでは真ん中に「行きたい場所」を書き、そこから連想して周囲を書いていく流れとなります。

…そして、ダブルクリックをすると「AIが勝手に考えて埋めてくれます!」
使ってみると分かりますが…AIは面白くもなんともない回答を返します。でも、楽なのでつい使ってしまいます…でも気に入らないから書き直す…これが正しい使い方なのかもしれません。

ちなみに入力した文字はブラウザ内部にリアルタイムに保存されるため、途中でブラウザを閉じても入力した値は残っています。

【エクスカーションシート】

エクスカーション.png 247 KBマンダラートで入力した「単語」をひとつ選び、そこからアイデアを連想し記入するシートです。
AIも利用可能で、まずマンダラートから単語を選び、「アイデアを何も書いていない状態」でダブルクリックすると…AIが代わりにアイデアを考えてくれます。AIが考えたアイデアは、すぐにでも実行できそうな優等生的なアイデアを即座に出してくれます!

AIが考えるアイデアは良さげに見えますが…ある意味「誰もが思いつく、ありがちなアイデア」とも言えます。奇抜なアイデアを出すためには、あえてその方向でのアイデアを避けると良いかもしれません。

【スライドの取り込み】

変換.png 179.82 KBアイデアをまとめるとき、当イベントでは「Googleスライド」を利用します。
このスライドを元に、アイデアソンの各グループ内のメンバーで、さらなるアイデアを出すことになりますが、そのメンバーの中にAIをも含めたいと考えました。
Googleスライドをパワーポイント(pptx形式)で保存し、それをこのアプリに読み込ませると…スライド内のコメントを含めた文字を出力・保存できます。
文字が画像となっている場合はOCRの機能でそこもテキスト化が可能です。
これにより、パワーポイント形式のファイルをチャットのプロンプトとして入力できるようになります。

画像もbase64のテキストで出力されますが、チャット内で画像を自動的にマルチモーダルで読み込んでくれる機能を実装する時間がなかったので、今のところ使い道がない状況ですね。

【アイデア→プロンプト】

プロンプト作成.png 209.05 KBエクスカーションシートやスライドの内容は全てローカルのブラウザ内に保存されています。それらのテキストを加工して、チャット貼付用のプロンプトを自動作成しよう!という画面です。
チャットに貼り付けること自体が面倒なので、次回に機能追加するときは、貼付け自体不要にしたいですね!

【チャット】

チャット1.png 166.08 KBアイデアを考えたりまとめたりするための相談相手です。
5つのアドバイザー(ペルソナ)を用意しました。
音声入力や音声出力の機能も持たせたのですが、イベントで実際に行ってみると、音声入力よりキー入力、音声出力より画面の文字を見る方が圧倒的に楽でした。

チャット2.png 201.49 KB「Googleスライド」に記入したアイデアに対して意見を聞いたり、アイデアを変化させたりなどに利用します。アイデアソンンに関係ない話をしたり、口説いたりも出来ますw

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そのようなAIのツールを使い、CDLEメンバー4人、EDS側7人の合計11名でアイデアソントライアルは行われました!

CDLEメンバーとしては @SAKYO_core.member さん、@よこぼ さん、@yamamotote さん、@徳和 貴成_core.member となります。
4グループに分かれ、CDLEメンバーも同じグループにならないよう分かれる形でスタート、最終的にグループ内で一番良いと思ったアイデアをグループごとに発表する…という流れで進みます。
慣れるためのESD21側の配慮か分かりませんが、全てCDLEメンバーの発表となりました!

【Aチーム:仮想詐欺ロールプレイ(発表:@yamamotote さん) 】

IMG_3933.jpeg 1.25 MB詐欺に引っかからないよう、演技などで仮想の詐欺体験を行うという興味深い内容でした!
特殊詐欺を演劇のようにロールプレイしてもらい、防犯の啓蒙を行うとともに、高齢者と若者の交流のきっかけにもなるという内容です。6枚ものスライドがあり内容盛りだくさんでした!

【Bチーム:マイクラでコミュニケーション(発案・発表:@よこぼ さん)】

IMG_3937.jpeg 1.65 MB若者からはマイクラを高齢者に説明、高齢者からは昔の街並みを若者に説明し、一緒にまちづくりをすることにより交流を深めるという非常に面白そうな内容。
私の娘たちもマイクラ大好きなので、こんな交流があったら無茶苦茶世代を超えて仲良くなりそうです!

【Cチーム:働かない街「リビングラボ」(発案:@徳和 貴成_core.member  )】

IMG_3940.jpeg 1.26 MBこれは私の発案したアイデアですね!
グループ内で選んでいただき嬉しかったです✨
最も誰も考えないような、ありえないと思う奇抜な選択をしたらこうなった感じです。真面目に考えていくと意外とイケてるように感じる不思議w

ライフワークバランスを重視して働くことに意味を見出していない若者が多い。そういった働きたくない若者と年金暮らしのお年寄りをお金が不要な町として一緒に住み事により交流を深める…という内容。かつての村社会、長屋などの考え方。AI時代、能力の格差が大きくなるため、働かない人を作る方が全体として効率よく社会が回るのでは?という発案でした。

ベーシックインカムとの違いは?という質問に「ベーシックインカムは全ての人に平等に生きるためのお金を与えてそれ以上豊かな暮らしを望む場合は働く…という考え方だが、リビングラボは働いてお金を稼がなくていい共同体の中のみ限定のルールで、豊かな暮らしを望む場合は、お金ではなく感謝のポイントをお金の代わりにする」という回答をしました。

【Dチーム:チーム対抗!旬の料理カラオケ大会(発案・発表:@SAKYO_core.member  さん)】

IMG_3943.jpeg 1.4 MB世代混合チームに分かれて料理を楽しむカラオケ大会の開催。オーダーする時には歌を歌い、「この料理にはこのジャンルの歌」「その料理に絡んだ歌」といったルールで注文できる。「歌わないと料理が食べられないの?」などの質問が出たりして、非常に盛り上がったアイデアでした。

このような感じで非常に盛り上がりました!

皆、AIを使うことに興味津々で進行が遅れたり、全体的にAIに頼りがちになる面もあるため、その辺りは今後の課題ですね!
特に画像生成は皆楽しいのか沢山体験いただき、画像数のカウント数を2桁が溢れてしまい動かなくなったトラブルも発生しました💦

これから本番に向かって準備いたしますが…現在、CDLE名古屋側の運営メンバーが@SAKYO_core.member さんと私の2人のみとなっております。もし、CDLE名古屋メンバー(グループをフォローいただいている方)で、協力してもいいよ!という方がいらっしゃったら、ぜひ!声をかけていただければと思います!