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「AI半導体について知る」とは?
現在機械学習やディープラーニングなどの「AI演算」を行う半導体としては汎用のCPUやGPUが主に使われています。一方AI市場の拡大に呼応して、世界各地のスタートアップ企業などが汎用プロセッサより高性能や高効率を謳ったAI演算専用の「AI半導体」を発表しています。

「AI半導体について知る」シリーズでは、これら「AI半導体」に着目し、現在の状況などを概観すると共に、様々な「AI半導体」について深く学んでいきたいと思います。

今回のテーマは
第4回目はSambaNova Systems 合同会社代表の鯨岡俊則さんに「SambaNova Reconfigurable Dataflow Unit」と題してご講演頂きます。
SambaNova Systemsは2017年11月にシリコンバレーのパロアルトで創業したAI半導体のスタートアップで、シリーズDまでで1.1Bドル(1,250億円)調達し、評価額は5.1Bドル(5,800億円)のAI半導体企業の中で最大のユニコーンです。

【講演タイトル】 SambaNova Reconfigurable Dataflow Unit

【講演者】
SambaNova Systems 合同会社代表 鯨岡俊則さん

【講演概要】
2012年のImageNetでディープラーニングが従来手法を圧倒した衝撃から10年。「AIは使い物にならない」と過去2回のAIブーム(1950年代~60年代、80年代~90年代)が終焉したのとは異なり、第3次AIブームは「AIを使うのは当たり前のこと」としてブームという一過性のものではないという認識が広がっています。現代AIの中核テクノロジーである機械学習・ディープラーニングは翻訳、医療、製造、小売り、自動運転、インフラ点検など幅広い分野で使われるようになり、現代社会になくてはならない技術となりました。一方、機械学習・ディープラーニングを支えるIT技術は従来からのCPUやGPUが流用され、必ずしも効率がいいとは言えません。

SambaNova Systemsは2017年11月にアメリカ・シリコンバレーのパロアルトでスタンフォード大学の2人の教授Kunle OlukotunとChris Ré、Sun Microsystems及びORACLEでSPARCプロセッサの開発を担当していたRodrigo Liangによって創業されました。SambaNova Systemsは「新しいAIの時代」にふさわしいハードウェア・ソフトウェアのフルスタック・ソリューションを開発する会社として、シリーズDラウンドで10億ドル以上の投資を得た最大のAIスタートアップ企業で、既に500人以上のAIエンジニアが集っています。社名のSambaNovaはブラジル育ちのCEOであるRodrigo Liangにちなみ、踊りのサンバダンスと新しいを意味するNovaから作られた造語で、「新しいダンス」を意味します。

SambaNova Systemsはソフトウェア定義型ハードウェアのアプローチを取り、独自のReconfigurable Dataflowアーキテクチャに基づくAIプロセッサであるReconfigurable Dataflow Unit (RDU、TSMC 7nm技術を採用)から、RDUを最適に動作させるためのメモリや通信アーキテクチャを備えたハードウェアシステム(19インチラックサーバー)、さらにDataflowプログラミングモデルを最適に実行するためのコンパイラやライブラリなどを開発し、既に製品として出荷しています。

SambaNova Systemsの製品は従来のIT技術の流用では非常に効率が悪い自然言語処理や、実行が不可能であった超高精細の画像認識など、「新しいAIの時代」の社会実装に欠かせないソリューションを提供します。

「新しいAIの時代」の「新しいダンス」をSambaNovaと一緒に踊りませんか?