G検定・E資格合格者が“現場のリアル”を持ち寄った2.5時間
2025年7月28日(月)19:00〜21:30、株式会社ジーニーのラウンジにて、CDLE(Community of Deep Learning Evangelists)主催の参加型オフライン勉強会を開催しました。
G検定・E資格合格者が中心に約30名が集い、OST(オープンスペーステクノロジー)形式でテーマを持ち寄り、自由に移動しながら3ラウンドのディスカッションを実施。「現場でのAI導入のリアル」「人が関わる最後の一手の価値」「AIエージェントやRAGの運用課題」など、今まさに知りたかった話が凝縮された濃密な夜になりました。
イベント概要
タイトル:CDLE主催 オフライン勉強会 × OST形式ディスカッション
日時:2025/7/28(月)19:30
会場:株式会社ジーニー ラウンジ(新宿オークタワー6F)
対象:G検定・E資格 合格者
参加費:500円
タイムスケジュール:
19:00 挨拶・スポンサー紹介(株式会社ジーニー / JAPAN AI株式会社)
19:15 OST説明 → 19:20 テーマ作成19:30 セッション開始(10分ディスカッション+5分共有)×3セット
20:30 懇親会
会場スポンサーの株式会社ジーニー さま、ありがとうございました。グループ企業のJAPAN AI株式会社 は「AIで持続可能な未来の社会を創る」を掲げ、法人向け生成AIプロダクトを展開中です。
OST形式とは?
OSTとは、参加者が自らテーマを提案し、興味のあるトピックについて自由に語り合うオープンな手法です。
• 同時に複数のセッションが進行
• いつでも自由に出入りOK!
• 新たなブレイクアウトもその場で作成OK!
「自社の生成AI導入」「プロンプトの工夫」「MCPやA2Aの技術動向」「Cursor/Devin/Claude Codeの使い分け」など、参加者の関心から自然発生的に議題が広がりました。
当日生まれたトピック
テーマを募集するとホワイトボードがいっぱいになるほどのトピックが集まりました!
・生成AIの社内導入・ガバナンス(Azure/AWS Bedrock/Geminiなど基盤選定、データが外部に出ない設計)
・RAG運用の“あるある”と解決のヒント(コンテキスト設計、ナレッジ鮮度)
・AIによるデータレイク自動整備(タグ付け・編成)実現の可否
・Copilot等の社内利用状況と導入障壁
・AIエージェントを“誰でも作れる”ようにするステップ
・20年後のAIと人の役割(責任の所在、AIは好奇心を持たない?)
・格闘技 × AIの可能性探索
・情報収集・キャッチアップの方法論
なお会場にはG検定・E資格の合格者がほぼ半々で、ビジネス・エンジニアが混ざり合う対話が実現しました。
AI導入と運用のリアル
AIを実装していく上での理想と現実のギャップについて各テーブルで議論されました。
ここからは皆さんの発表からハイライトをお届け。
• 人の最後の一手は必要不可欠
「リサーチや整理は楽になったが、最終チェックや“もう一味”は人が担う」認識で一致。
• AIは“Excelのように浸透”する未来へ
標準化可能な領域はAIに寄せ、人は課題設定や合意形成へシフト。
• RAG運用は“設計と鮮度”が命
データは更新・再インデックスが必要。
• セキュリティと法規制が普及の鍵
「外に出さない」構成が安心材料。
• 心理的ハードルは“完全正確でないと使えない”
人間の承認を組み込むワークフローや期待値調整が重要。
明日から始められるアクション
抜粋してご紹介します。
• 小さく始めて早く学ぶ
PoCで成功体験を作り、ユースケース主導でスコープを明確化
• 使えるガバナンスを設計
データ持ち出しポリシー、承認フロー、例外運用をセットで整備
• 基盤選定はデータの居場所から
クラウド完結かマネージドかを先に合意
• RAGは“鮮度とコンテキスト”管理が必須
• 人の価値を言語化
最後の一手を前提に役割分担を設計
懇親会も盛況!
懇親会では、社内導入のつまずきポイントから、AIエージェントを誰もが作れるようにするためのステップ、さらには「格闘技×AI」といったトピックまで、業種や職種を超えた交流が次々に生まれました。
CDLEオフライン勉強会は、見学だけ・途中合流も大歓迎。自分の“いま”を持ち寄れば、必ず誰かの学びにつながります。
次回、あなたの現場の知見が、誰かの明日を変えるかもしれません。CDLEで、一緒に学び合いましょう!