こんにちは!
1級FP技能士のアシまるくんです! 

第1章『遠い春の日から香る日本酒』

私はいままでの人生において、教師・講師・指導役といった師匠の類に比較的恵まれてきた(*1)と思います。そんな私の師匠の名言で心に残っているものがいくつもあります。今日はその1つをご紹介。 

大学2年の時に講義を受けた数学科の教授です。 

"よい板書を丁寧に書き写すことはそれだけで学習効果が高い。"


その言葉通り、とても良い板書をされる先生(*2)でした。

AIが簡単に議事録を取り、板書はスマホでパシャリ、必要に応じてネットで簡単に情報にアクセスできる時代です。さらに、政府も2030年度に向けて段階的にデジタル教科書の現場への導入を進めており、昔のように先生が黒板に書いた内容を一生懸命ノートに書き写す、という教育現場から変わりつつあります。



この現代において、いま一度板書の意義を考えましょう。 

(*1)もちろんあまりよろしくない先生もいらっしゃいましたが。いま思うと完全にパワハラではないか、と思うような事案も普通にありましたからね。特に体育。
(*2)私はお酒があまり好きではなく、年に2〜3杯程度しか飲みません。特に日本酒とワインが苦手です。しかし、その先生が大学院修了の祝賀会で"
とてもいい日本酒だから"と酌をしていただいた日本酒がとても美味しかった。もう一度飲みたいと切に願っていますが、如何せん銘柄を覚えていない。探偵ナイトスクープに応募しようかしら。


第2章『スマホなんてほんの15年の歴史』

さて、皆様、小学生のころから、黒板を自分のノートに書き写す、いわゆる、板書、というものを必ず一度はしてきたと思いますが、板書の意味とは果たして何でしょうか?

その昔であれば、記録手段としての側面は確かにあったと思います。授業の内容を自宅に帰って復習するために、自分のノートに残す。いわゆる勉強ができる人のノートには、黒板に書いてあること以外にも、先生が話していたちょっとした、でも大事なことがちゃんとメモされていたり、色がカラフルになりすぎず、最低限かつ効果的な色遣いがされています。まあ、この辺の話は全てドラゴン桜(*3)の受け売りですが笑

でも、記録だけであれば、録画、録音、写真でいいです。もっと言うと、最初から先生が板書の内容をプリントで配ってさえくれればそれこそ話に集中でき、重要なところでプリントにないところをメモするとか、色を効果的に利用するとか、自分だけのよりよい学習教材づくりに専念できます。中学時代通っていた塾の理科や社会の先生はそうしていた記憶がありますし、実際そのスタイルは私にとって非常に学習しやすかったです。

(*3)ドラゴン桜は原作とドラマでかなりお話が違います。第1期ドラマ主題歌の"I can 迷わずに進もう~♪"の歌い出しが爽やかで好きでした。あと、しょっちゅう、阿部寛の"矢島ァ"のモノマネをしてましたね、懐かしい笑


第3章『板書は数学の基礎練習』

記録としての意味合いが薄いならば、なぜわざわざ板書なんてするのでしょうか?
正直、手首が疲れませんか?(*4)私がアナログ人間なだけですかね?

有名な語源ですが、"学ぶ=真似ぶ"です。個性というのは規律の中から生み出される。何事も、特に勉学においては、いきなり自己流で始めずに、手本を倣い、基本姿勢を身に着けることが大事です。"習う=倣う"の図式も成り立ちますね。

良い板書を移すことは、良い思考フローをなぞることです。良い師がまとめた端整な論理プロセスを倣うことで、美しい基本フォームを身に着ける練習となります。

特に、大学数学は高校までの数学とは様相が変わり、抽象的なものを論理的に追っていくことの繰り返しです。板書はその思考の型を身に着ける基礎練習と言ってよいでしょう。素振りの数学版が板書ですね。

(*4)大学時代の解析の先生で、尋常じゃない速さで尋常じゃない量の板書をする方がいらっしゃいました。私は"鋼鉄の手首"と勝手に呼んでいました。毎授業、腱鞘炎のリスクと戦っていました笑


第4章『たまには写経でもいかがですかな』

板書は姿勢を身に着けるために有用だとお伝えしました。しかし、大人になると板書する機会ってありませんよね。たまにある研修でも、資料は配られるので、ちょっとメモ書きして終わり。講師サイドも、皆様お忙しい社会人だと分かっているので、なるべく無駄な手間は取らせないようにしています。

私は、板書の重要性を信じているので、資格試験などで、理解が難しい・行き詰った箇所があるときに、"写経"と呼んでいる学習法を採用しています。
なんだか読んでもよく分からん、単語がなかなか頭に入らない、そういった時に教科書の該当箇所をとりあえず書き写してみる。そうしていると、ただ読んでいるよりも不思議と頭に入ってくる(*5)ものです。

もちろんなんでもかんでも書く必要はないです。便利な世の中です、楽に記録できるものは楽をして記録すればOK。ただ、書くという選択肢を持っておくことは、貴方の人生をきっと豊かにしてくれると私は信じています。

私は基本姿勢(机に向かって、ちゃんと椅子に座り、利き手でちゃんと鉛筆を握る)の大切さをボランティアで関わる小学生に説いていますが、特に低学年には、全く伝わらないのが最近の悩みですねー、という近況報告で今回は締めます。
ここまで、お付き合いありがとうございました。

(*5)面白い勉強法として、お笑いコンビ"サバンナ"八木氏のものを紹介します。同氏は1級FPを取得していますが、教科書の文字が小さいから頭に入ってこない、という前提の下、まずはコンビニ行き、勉強したいページをA3に拡大コピーする、という学習法を採用していました。文字が大きいと頭に入ってくるようです。